「みんなの翻訳」は情報通信研究機構多言語翻訳研究室と東京大学図書館情報学研究室による共同プロジェクトであり、三省堂と国立情報学研究所連想情報学研究開発センターが開発に協力しています。
女性の安全? そのためのアプリ 2016年5月19日 Rohini Lakshané 「一つの部屋に6日以上閉じ込もって、私たちが出した結果はこれです。女性が安全だと感じられるようにする手助けをする私たちの活動に加わってください」。女性が困った状態にあることを近くにいる人に知らせるためのスマートフォンアプリの満足気なプレスリリースにはこのように書いてある。これは、 2012年にデリーで私営バスに乗った若い学生の強姦殺人 が起きたあとに、私のメールボックスにしばしば届くようになった多くのそういったPRのうちの一つである。 その事件は国中に抗議活動を広…
Data:フェミニズムのための新たな4文字言葉 2016年5月31日 Anita Gurumurthy 共著 Nandini Chami 1. データ化された存在 データ化において、近代後の世界はカフカ的な苦境に遭遇している:追跡されているがゆえに私たちは存在する! 社会科学からサイエンス・フィクションの映画まで、アルゴリズムの知性によって管理された社会は、私たちの共通してもつ人間の状態から避けられないものとして提示されてきた。これは理由のないものではない。そこらじゅうで、 データ生産の量と速度、多様性 が爆発的に増加している徴候を目にしている。私たちのオンラ…
自分でやる、フェミニストのインターネット:ラテンアメリカから、サイバー・フェミニストの行動 2016年5月19日 フロレンシア・ゴールズマン 私は何十もの観点とアプローチからこの万華鏡のようなネットワークをじっと見つめようとしてきた。 この調査記事は「フェミニストのインターネット」をともにつくり上げるだけでなく議論し続けたいという望みから生じている。私が初めてフェミニストのインターネットについて聞いたのは、世界中から活動家たちが集まった2014年の東南アジアでのことだった。それから、2015年7月にマレーシアで行われた次の会議に、ラ…
西・中央アフリカのフェミニズムのオンライン:アイデンティティとデジタル植民地化 2016年5月31日 Caroline Tagny アクセスから行動へ 西・中央アフリカの女性はまた、大陸の対応するものがそうであるように、ジェンダーのデジタルデバイドの悪い方に属している。 西・中央アフリカでは、フェミニストの組織化はしばしば地域レベルでばらばらにされてきた。これは部分的には言葉の壁によるものである。植民地化の直接的な結果として、主にフランス語や英語、ポルトガル語を話す国々、そしてまた、小区域に存在する数多くの現地語の間で言語の障壁が生じ…
[編集者より]インターネットのフェミニスト原則:2年後 2016年5月31日 Dhyta Caturani ある友人はかつて言った。インターネットは女性に多くの機会を切り開き、開放性というその初期の性質により、ジェンダー平等な空間である、と。私はうなずいた。小さなうなずきだった。なぜなら、頭の中を多くの疑問が駆け巡っていたからである。そんなにも開放的であるなら、なぜオンラインにいる女性の数は男性よりも少ないのか? ジェンダー平等であるなら、なぜ女性はオンラインで意見を率直に述べたことによって攻撃されているのか? ジェンダー平等であるなら、なぜ…
フェミニストのインターネットのための3つの重要な問題:アクセスと作用、運動 2016年5月23日 インターネットのフェミニスト原則は、2014年に初めてマレーシアで行われたフェミニストのインターネットを想像する会議で生まれた。その会議は、6つの国から52人の女性の権利と性的権利、インターネットの権利の活動家たちを集め、一つの問題を議論した:「フェミニストとして、どのようなインターネットを私たちは望み、それを達成するために何が必要なのか?」その原則は、アクセスや作用、表現、経済、運動、市民参加の話題にまで渡っている。この号で、私たちは#Imag…