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Armbianで音楽サーバーを作ろう | from Opensource.com

  Armbianというディストロを使って、メンテナスに手間がかからない音楽サーバーを作ります。1つ1つステップごとに説明します。

 2017年6月15日 |  Chris Hermansen

 イメージ画像: opensource.com

  やや前の話ですが、ArchphileというLinuxディストロを使って、自前の音楽サーバーを作りました。あんまり情報がなかったもので、ほとんど公式サイトの情報を参考にしました。

  このディストロの説明書きなどを見て、私はピンときました。「そうだ、これで新しいミュージックサーバーを作ろう」と。
 搭載されているオプションがちょうど、音楽サーバーにはぴったりだったんです。たとえば、 KodiOpenELECAudiophileLinuxVoyage MPD など— 工夫しだいで多目的に使えそうなディストロでした。
 しかし、問題はどう「工夫」するかですね。

 まずは、ハードウェアです。
 Raspberry Piに少しだけ手を加えたマシンに、CuBox-i4Proコンピューターというものがあります。知らない方によく勘違いされますけど、何も怪しいマシンではありませんよ。
 私の場合、音楽サーバー専用に、それを2つ購入しました。

 次に、私が作りたいサーバーに必要な条件に応じて、それに合ったディストロを見つけなくてはなりません。
 もちろん、CuBoxで動かせることも条件に入ります。
 それから、Volumioに再挑戦したいという希望もあるので、これもリストに入れておきます。実はあのインターフェイスが気に入っています。
 前は、バグがあって動いてくれなかったけれど、今度こそはうまくいかせたい。(以前、Archphileで試してみて断念したという経緯があるので。)
 

  さて、私のアイディアを実現するには、もう少しCuBoxについて情報収集する必要があります。
 すでに慣れている U-Boot日本語版)を使いたいのですが、ネットの口コミなどからある程度、CuBoxで使っても問題がないかどうかを調べます。
 とくに、そんな時に役立つのは、Gentoo Linux wiki です。(よくディストロの情報が載っていることがあります。)私が使ったデータは2017年1月現在のものです。まだ公開されて間もないなどして、無名のディストロでもちゃんと情報が載っている可能性が高く、頼もしいサイトです。
 

  情報収集を終えたらようやく、 Armbianを入れてみることにしました。

 

  CuBox-i4Pro用のArmbianを手に入れる

  まずは、Armbianのダウロードページに行きます。いくつものARM形コンピューターのギャラリーになっています。それだけたくさんのマシンに入れられるということです。その中から、リストの下の方にあるCuBoxの写真を選びます。すると、ダウンロードの条件などが書かれたページに移動します。サーバーとデスクトップと2つの選択肢がありますが、どちらもmainline kernelに対応しています。今回はサーバーを作りたいので、「server」と書かれている方を選択します。

  なんだか、 "audio does not work on all devices"「すべてのデバイスで音声が出力されるとは限りません」という表示に一瞬固まりましたが、よく考えてみたらほとんどのシステムで同じことがいえるのでした。
(実のところ、Armbianをフォークしたkudosのダウンロードページの方が、説明が分かりやすく丁寧です。)
 

  次に、OSをSDカードに焼き付けます。この工程には Etcherのようなツールを使っていると思われます。
 私はOS(Armbian)をシステムディスクのユーティリティに焼くことにしました。メニューから、「リストアディスクイメージ(Restore disk image)」を選択し、サブウィンドウを閉じてArmbianイメージを選択しました。

  Armbian_5.25_Cubox-i_Ubuntu_xenial_next_4.9.7.img 

 ここで1つどうしても注意しなくてはならないことがあります。
 「SDカード」という選択肢がありますが、それを選ばないでください。「システムドライブ」にOSが焼かれてしまいます。
 そこにインストールしてもシステムは全く動きませんから!!!

  私のディスクユーティリティは、SDカード上に、ある程度容量に余裕を持たせたパーティーションを作りました。この方がArmbianを起動し、ブートさせるときにシステムに無理がかかりません。
  Armbian Getting Started docsによると、ここで使用するSDカードは、なるべく高速なものが推奨されています。システムのレスポンスに関わるのだそうです。私の場合、75 MB/秒 の記述ができるものを選びました。

 

  Armbianをブートしてみよう

  SDカードにOSをインストールしたら、次はCuBoxでの作業に移ります。

  これから行う工程は、Armbianをコンソールで動かさなくてはなりません。
 まずはCuBoxに、USBキーボードとHDMLケーブルを接続します。
 それから、外部ハードウェアからeSATAケーブルを繋いで、イーサネットにも接続させました。
 これで準備完了です。
 

  この時、Armbianの説明書がとても役立ちました。ここまで丁寧な制作者様方には頭が下がります。
 

  それでは作業を開始します。
 まずは、自分のユーザーIDを作成します。これでSSHを介してログインができるようになります。ご参考までに、スクリーンショットを表示しておきます。

  [写真1] ユーザーIDを作成

  表示される注意書きに従って、ソフトウェアをアップデートし、IPアドレスを修正します。
 そのあと、SSHキーコピーIDができるように設定しました。
 

  これで、システムを動作させる基本事項は設定できました。
 あとは、音楽を流すために、Music Player Daemon (MPD)をインストールしなくてはなりません。

 

  MPDをインストール、ミュージックドライブをマウントさせる

  MPDのインストールには、aptコマンドを使いました。すると、それに関連した相当な数のパッケージがインストールされます。
―1つ気になるんですが、どうしてMPDにはDejaVuフォントが”必要”扱いになっているんでしょうね。分かりません。ともかく…

  [写真2] MPDをインストール

  これにて、どうにかうまくいくはずです。
 

  次にマウントポイントを設定します。
 この工程で、楽曲ファイルがたくさん収納されたハードドライブをマウントできるようになります。

  [写真3] マウントポイント設定

  うまくいったみたいです。lsコマンドでファイルを探したところ、いずれの楽曲ファイルも「mpd audio」としてマウントされていることが確認できました。
 しかし、このままでは起動するたびにファイルをブートしなおさなくてはいけません。

 そこで /etc/fstab に少し変更を加えます。この項目を変更すると、システムに自動マウントさせるデバイスを指定することができます。
 (この場合、「/dev/sda1」のあとに「/mnt/eSATA」と続ているのが、私の楽曲ファイルです)
 

  [写真4] /etc/fstab変更

  最後に、MPDに音楽ファイルの位置を教え込みます。
 これには2通りの方法があります。
 まずはMPDコンフィグレーションから設定をする方法。現在音楽ファイルがある場所を、デフォルトのロケーションとして設定すればよいでしょう。しかし、この方法では、音楽ファイルがいくつかあったときに不便です。
 次に紹介するのが、音楽ファイルがいくつかに散らばっていてもMPDに登録しやすい方法なので、だいたいがこのやり方をとります。もちろん、私がした方法もこちらのほうです。

  [写真5] 音楽ファイルの場所をMPDに認識させる


 次に、MPDでの設定を保存するために、/etc/mpd.confを編集します。
 この設定の方法については、「 man page mpd.conf(5) 」というページに詳しい情報が載っています。とても丁寧な構成パラメータなどが、見事に要約されていて、とても参考になります。
 他にはArchLinux wikiが参考になりますね。あとはMPD user documentationという文書がここでは役立つことでしょう。

  幸いなことに、私はMPD user documentationの説明通りに何も滞りなく設定できました。
 私の音楽ディレクトリ指定は、たったこれだけのコマンドでできました。

  music_directory         "/var/lib/mpd/music" 

 それから、MPDに音楽ディレクトリをシンボリックリンク自動認知させるには、

  #follow_outside_symlinks        "yes" 

 (先頭の#は、『この動作を変更してはならない』という意味です。挿入コメントではありません。)

  私の使い方では、データベース・プラグインや、デフォルトで設定されているプラグインなどを変更することがほとんどありません。
 私がインストールしたMPDではすでにcurl input pluginが入っていて、別段設定も必要がないみたいなので、放ってあります。
 他のデコーダープラグインについても同様です。
 なので、音声出力に関するプラグインの話は、ユーザー説明書にでも任せて割愛します。
 

  音声出力については、もっと別のところでこだわりました。
 私は音の出力にはいつも、デジタル-アナログ変換回路(DAC)を使っているんです。接続にはUSBを使っています。この方がPCM日本語版)音楽ファイルをなるべく原音に近い状態で再生できるかなと。
 ヘッドフォンアンプには、2、3年前に買い替えた初代Schiit Fullaを使っています。価格はリーズナブル。

 なおかつ私のDACについてですが、MPDでの再生に完全対応しているそうです。なので、このサーバーで再生する時など、他に再生用ソフトウェア(ミキシング、リサンプリングなど)が要りません。
 なんだか、こういう余計なものが要らない状態をよく、「元データに忠実な再生(bit perfect playback)」ができているとかいうようです。このことについては、MPDユーザー説明書のここの章に詳しく載っています。

 

  要は、きれいというより、原音に忠実な状態で聴きたいんです。
 なので、アウトプットプラグインにALSA日本語版)を使えれば、より完璧な状態に近づきます。アウトプットデバイスやDACに音が入る前に、なるべく歪まないでもらいたいものですからね。

 私はアウトプットデバイスの指定に、aplayコマンドを使いました。
 

  [写真6] aplayコマンドを打ち込む

  写真6の下から3行目にhw:CARD=Schiit,DEV=0とありますね。私はなるべく余計な変換が入らないような設定にしたいので、そう設定しました。
 さて、MPDにデバイスナンバーがどう設定されているかをもう一度見る必要があります。再びaplayを使いました。

  [写真7] デバイスナンバーを確認

  写真6と7を見ていただければわかりますが、デバイスの名前は「hw:1, 0」となっていますね。

 

  それでは、次です。音声出力セクションのデフォルト設定をすこし調整していきます。

  [写真8] 音声出力のデフォルト設定

  これに幾分か手を加えるんです。まずはミキサーとリプレイ時のゲイン(replay-gain handler)を停止させたい。それから、デバイスの名前なども変更したい。そしたら次のような設定になりました。

  [写真9] 変更後の設定

  MPDのユーザー説明書と照らし合わせて、他にも設定した方が良いものがあるんじゃないかと、確認したんですけどね、プレイリストプラグインも、オーディオ形式設定も、これといっていじるべきところはなかったんですね。

  というわけで、これでおしまいです。あとは、MPDデータベースをアップデートをするだけです。それは次のコマンドで行います。

  [写真10] MPDデータベースのアップデート

  終わったら、データベースがきちんとロードされているかを確かめてみます。

  [写真11] データベース確認

  6535と数字が出ていますね。これが再生できる楽曲数です。
 では、再生してみましょう。

  [写真12] 再生

  あれま、いい音!
 さて、こうしてアンプやスピーカーを繋げたデバイスが実際どうなっているかというと、

  [写真13] こんな感じ

  このデバイスたちがうちのキッチンに置いてあるスピーカーとアンプにつながっているんです。

 

  さいごに 

  私ね、最近ちょっと好きな音楽がありましてね。「 Curao, by Quantic and Nidia Gongoro」というアルバムなんです。BandcampというサイトでレコートやCDを購入したり、FLACのダウンロードができます。いやあ、いいですねアフロ・コロンビアンミュージック!
 私はLP盤を買いました。黄色いビニルに緑色のしぶきが広がるような柄がついているんです。音も素晴らしい。とくに2曲目の終わりに地響きのようなドラムがなるんですよ。あれが印象的です。

 あと、Bandcampというサイト自体も、アーティストにきちんと利益が配分されるように設計されているし、Linuxユーザーのことも考慮してくれている、とても良い組織なのでおすすめです。
 
 

  【訳者より】
  こうして、ようやく完成した手作り音楽サーバー。
 しかし数週間後、システムをアップデートしたその時、事件は起きた。
  次回!『Armbian音楽サーバーで3つのMPDクライアントを比べてみた | from Opensouce.com

  (えっと、今回のシステムの設定には少しだけ不備があったようで、音楽サーバーはまだ完成していないことが判明した、というのが次回の内容です。もちろん、直し方も載っています。念のため、この記事も読んでください。)
 

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更新日:2017-08-12 19:58:14 Hnoss 0  del.icio.usに追加   はてなブックマークに追加   twitterに投稿   facebookでshare
[ 原文 ] https://opensource.com/article/17/6/armbian-cubox-i4pro Creative Commons License この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
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