「みんなの翻訳」は情報通信研究機構多言語翻訳研究室と東京大学図書館情報学研究室による共同プロジェクトであり、三省堂と国立情報学研究所連想情報学研究開発センターが開発に協力しています。
Calibreという電子書籍管理ソフトウェアがありますが、セットアップの方法次第では、Raspberry Pi3を電子書籍サーバーに変身させられます。
ちょっと意外な気がするかもしれませんが、大きな箱のようなサーバーを用意しなくても、実はなんとかなるんです。
2017年6月27日 | Don Watkins
先日発表された最新版Calibre 3.0には、なんとブラウザで電子書籍を読む機能が追加されました。しかし、Raspbian公式レポジトリはまだ最新版に対応していません。(本記事執筆時点)
教育現場、図書館、職場などで、ざっと目を通す程度の資料などを印刷の手間を省いて、大人数と共有したい場面があることでしょう。そんな時に電子書籍にアクセスできたら便利ですね。
そこで今回は、Raspberry Pi 3で電子書籍サーバー作る方法をお教えします。皆さんがイメージしがちな、大きなサーバーや難しいプログラミングは一切登場しません。それでも、十分な効果を発揮します。ぜひ挑戦してみてください。
① まずはRaspbianピクセルイメージの最新版を、新しい8GBのMicroSD カードにインストールします。
② RaspbianをインストールしたmicroSDを基盤に差し込んで、キーボード、マウス、それから古いTV画面でも表示が可能なようにHDMI ケーブルを接続します。
③ Raspberry Piをブートしてください。
④ ピクセル環境をモニターに合わせて調整します。詳しくはこちらのページをご覧ください。
⑤ モニターの調整が終わったら、次はローカルネットワークに接続します。
とりあえずこれで、ラズベリーパイ本体のセットアップは完了です。次からサーバを創る工程に移ります。
⑥ ターミナルを開いて、オペレーティングシステムを最新版にアップデートします。
pi@raspberrypi: ~$ sudo apt-get update
⑦ 次にターミナルからCalibre(ソフトウェア)をインストールします。
pi@raspberrypi: ~$ sudo apt-get install calibre
⑧ Calibeのインストールが終わったら、GUI画面での起動が可能になります。(私はコマンドラインから起動しました。)起動するとウェルカム・ウィザードが表示されます。
これで一応、Raspberry PiでCalibreを使えるようにはなりましたが、サーバーとして使うためには、もう少し手を加える必要があります。
⑨ ロケーションを選択します。これで書籍をダウンロードする準備ができました。
⑩ 上の写真のメニュー部分に、地球のマークがありますね。下には Get Books と書いてあります。ここからキーワードを検索したり、興味のある電子書籍プロバイダを指定することができます。
⑪ 私は著作権切れの記事を探しているので、プロジェクト・グーテンベルクをソースに入れることにしました。Storesと書いてある項目にチェックを入れます。(Calibre側は、利用者が電子書籍を閲覧するための取引などには関与しないと免責事項に記述してありますので、この辺は自己責任でお願いします。)
試しに「Mark Twain」で検索しますと、10個の記事がヒットしましたね。
私は上から2番目にある「ハックルベリーの冒険」を選びました。
⑫ 本を選んだら、電子書籍のフォーマットを選択します。ここでは、MOBIとEPUBが選択肢に表示されています。私は後者のEPUBを選ぶことにしました。本のダウンロードは高速で行われます。
⑬ Get Booksの選択肢になかったプロバイダから書籍を受け取ることもできます。たとえば、オープン教育リソースなどを追加すると、教材を生徒たちと共有する時に便利です。
コンテンツをロードするには、インターフェイスの一番左にある赤い本マーク「Add Books」の項目を使います。
※ ライブラリのサイズが足りない時には、microSDのサイズを上げることで対応できます。
[写真4] Connect/shareを選択
コンテンツを追加したら、次はネットワークで共有する工程に入ります。
⑭ ターミナルで「ifconfig」 を入力して、ラズベリーパイにIPアドレスを取得させます。
写真5は、私のターミナルを写したものです。上部左端に「wlan0」とありますね。
今回はワイヤレス・ネットワークを使用したいので、この「wlan0」の情報を参考にしていきます。
⑮ インターフェイスの一番右側に、三角マークが2つ連なっています。そこをクリックすると、もう1つのメニューが引き出されます。[写真4]にあるとおり、「Connect and Share」を選択してサーバーを開始してください。
⑯ 最後に、外部のコンピューターを Raspberry Pi にアクセスさせます。ブラウザを開いて、アドレスの窓に、Raspberry PiのIPアドレスと、ポート番号(:8080)を入力してください。
私の場合、「http://192.168.1.10:8080」と入力しました。
そして表示されたホームページがこちらです。
試しに、自分の iPhoneと Linuxと MacOSからアクセスしてみました。いずれも成功です。
検索窓から本を探したり、「All Books」から全ての本を確認することができます。
ここから本をダウンロードすることも可能です。
ダウンロードした本は、オフラインで読むことも可能です。
皆さんもぜひやってみてください。できれば、結果の情報共有もお願いします。
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