「みんなの翻訳」は、世界中の文書をみんなで協力して翻訳するサイトです。

みんなの翻訳ロゴ
ブクタブ
翻訳サイト

カテゴリ一覧

このサイトについて 新規登録はこちら お試し翻訳

一覧

2015/07/07

復旧のお知らせ

2015/06/08 ~ 2015/07/07 の期間、サーバ障害によりサービスが利用できない状況になっておりました。 現在は復…

List

Hnoss

English⇒Japanese

shikimi

English⇒Japanese

tkkobe

English⇒Japanese

K0hei22

English⇒Japanese

ホーム注目翻訳記事一覧 > 注目翻訳記事

注目翻訳記事

神戸女学院翻訳チーム

警察権の拡大:トランプ大統領、公約実現に乗り出す / エイミー・グッドマン&デニス・モイニハン

コラム(2017年4月13日付)

シリアやイラク、イエメン、北朝鮮などの国々で行われている国家的暴力に世界が注目する中、アメリカにおいても、野放しの国家的暴力の基礎が築かれつつある。トランプ大統領は、自由な警察権の推進という自身の公約を果たそうとしている。トランプ政権の発足により司法長官に任命されたジェフ・セッションズは、公約を達成するために欠かせない人物だ。彼は、市民権・投票権の保護に力を入れてきたオバマ政権時代の政策を廃止し、移民の国外追放を声高にうたい、数十年間にわたり取り締まりに失敗した「麻薬戦争」を蘇らせるなど、司法省のトップとして大転換を導こうとしているのだ。  

今週、セッションズは国際警察署長協会での講演で、「遺憾だが、近年(略)法執行は概して不当に中傷され、少数の悪人による犯罪や容認できない行為の責任を問われてきた」と述べた。これに対し、全米黒人地位向上協会(NAACP)法的弁護基金の会長兼理事であるシェリリン・アイフィルは「セッションズの発言は、基本的に我々を以前のような状況に戻そうと努めている(略)彼は1980年代、場合によっては1950年代に留まったままだ」と、デモクラシーナウ!のニュースアワーで語った。

「セッションズ長官はここ30年間にわたって見られた進展をなかったことにしようと努力しており、法執行や警察権に対して時代遅れな考え方を持ち込もうとしている。特に過去4年間、我々は警察改革の問題に大きく注目してきた」とアイフィルは述べた。2014年のミズーリ州ファーガソンでの黒人少年射殺事件が引き起こした暴動は、近年の取り組みに大きく影響していると考えられる。2014年8月9日、ミズーリ州ファーガソン市にて、非武装であったアフリカ系アメリカ人の少年マイケル・ブラウンさんが、警察官ダレン・ウィルソンによって射殺される事件が起き、その抗議活動は数ヶ月にも及んだ。2016年3月までに市と司法省は、司法長官ロレッタ・リンチの下、同意審決(当事者や組織間の合意のこと)を結び、「警察が管轄内で十分に機能し、社会を守れるかは、地域といかに連携がとれているかで決まる」という共通認識をもった。  

すぐに、ヘリテージ財団などの右翼団体が「ファーガソン効果」と称し、同意審決及びその他の司法的・行政的な警察統制が法執行の身動きを封じ、逆に犯罪を増加させていると主張し始めた。こうした主張は事実無根であるが、トランプ政権の推し進める方針の大部分がそうであるように、こうした主張が政府の政策を導きつつあるようだ。  

その他にも、2015年4月、アフリカ系アメリカ人のフレディ・グレイさんが、ボルチモア市警察に拘束されている間に、重度の脊椎損傷で死亡するという事件があった。その事件以降、より多くの市民の抗議運動や不満がもう一つの同意審決を導き出した。セッションズは、この審決の執行を遅らせようと試みたが、先週、連邦判事はその申し立てを却下した。3月31日の回状で、セッションズは、司法省に対して全ての「既存、または予定されている同意審決」を見直すように指示し、オバマ政権時に執行された100以上の審決を覆そうといている。

「黒人のロドニー・キングさんを暴行した白人警察官が、一審で無罪を言い渡されたことをきっかけに、1994年暴力犯罪統制および法執行法が制定された。その一連の流れの中で、警察活動の調査や同意審決の根拠となる制定法、合衆国法典42編第14141条(警察権乱用法)が定められたのだ」とアイフィルは説明した。「(その法律は)憲法に違反する警察活動を調査し、同意審決に持ち込む権限を司法長官に与えている。(セッションズが)警察力重視の司法長官である限り、進んで無視したい法律ということになる」。  

ノーム・スタンパーは警察組織の体制や治安維持活動の内情に通じている。元シアトル警察署長にして、『市民を保護し、市民に奉仕する:米警察の改革に向けて』の著者であり、34年のキャリアをもつベテラン警察官だ。スタンパーによれば、シアトル警察は同意審決を受け入れているが、そのおかげで警察改革が驚くほど進んだという。「実際に、シアトル警察の警官による武力行使は60パーセント減少している。銃器やテーザー銃、警棒の使用が劇的に減少してきているのだ」と指摘する。  

極め付けとして「警察官たちは、警官組合の代表を通し、『ここまで改善できたことに感謝している』とコメントしている。事実、犯罪率は下がり続けており、警官の負傷率も、横ばい若しくは減少の傾向にある。つまり、いわゆるファーガソン効果や取り締まり放棄という事実はないのだ」とスタンパーは述べている。また、「セッションズは、明らかに大統領と歩調を合わせており、アメリカ史上最悪の警察体制を推し進めている」とも述べている。  

長年にわたり人権弁護士を務めてきたアイフィルは、最後に次のように述べた。「我々が黙って何も行動を起こさなければ、セッションズは暴走していくだろう」      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  
PDF
更新日:2017-06-24 10:43:18 tkkobe 3  del.icio.usに追加   はてなブックマークに追加   twitterに投稿   facebookでshare
[ 原文 ] Creative Commons License この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
翻訳者ページをみる

この記事の翻訳者

tkkobe さんの翻訳記事

警察権の拡大:トランプ大統領、公約実現に乗り出す

コラム(2017年4月13日付) シリアやイラク、イエメン、北朝鮮などの国々で行われている国家的暴力に世界が注目する中、アメリカにおいても、野放しの国家的暴力の基礎が築かれつつある…2017-06-24 10:43:18

オバマは広島の生存者を心に留めておくべきだ

オバマ大統領が広島(世界初の原子爆弾攻撃の場)を訪問するということを、今週、ホワイトハウスが発表した。彼はその場所を訪れる初の現職の大統領になるだろう。そして前大統領である…2017-01-30 16:15:08

ビヨンセのスーパーボウルタッチダウン 黒人の命も大切に

 50回目のスーパーボウルはもしかすると、フットボールの歴史の中で最も政治的だったかもしれない。試合自体ではなく、むしろ音楽界のスーパースターであるビヨンセによる、力強いパフォ…2017-01-30 16:09:52

暴力を受けた女性被害者の正当防衛は認められない?

被害者が自らの身を守ると二重の被害者となる危険性がある。―― 一度目は虐待、二度目は犯罪司法制度によって。 シェレル・ボールドウィンは、元交際相手に繰り返し暴力を受けてい…2017-01-30 12:33:25