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OpenStackとは | from Opensource.com

  OpenStackとは、クラウドコンピューティング・プラットフォームを制作、管理するためのソフトウェアツールセットである。作成するクラウドは、公開・非公開を問わない。ソフトウェア開発とホスティングを業務とする巨大企業数社をバックに抱え、数千のコミュニティメンバーを有する。彼らの思惑は、OpenStackでクラウドコンピューティングの将来を開くこと。管理団体である OpenStack Foundationは、その開発とコミュニティの管理を引き受ける非営利団体である。

  OpenStack概要

  OpenStackの使用目的は主に、仮想マシンの配備と、クラウドを管理するためのタスクを取り扱い、クラウド環境の展開・管理を効率的に執り行うところにある。適切なスケーラビリティを行うことで様々な処理を並行して行い、ユーザー数名のサービスから、大人数に対応するサービスまでを急速に整備できる。
 たとえば、リモートサーバーを用いた通信が必要なモバイルアプリケーションを制作する場合、全てのユーザーに通信を無駄なく割り与えられる。スケーリングを素早く適切に行えるため、アプリケーションのユーザーが増加しても対応が可能になる。

  オープンソースなことから、誰もがソースコードにアクセスでき、必要な変更や修正を行うことが許可されている。改造を加えたソースコードを公開し、共有することで、結果的に開発コミュニティに貢献することも可能だ。このような理由から、開発者は世界中に数千人いるといわれ、強く、丈夫で、安全なソフトウェアが産み出される可能性を高めている。

  OpenStackをクラウド環境で使用するには 

  クラウド環境を創る目的は、遠隔地にいるエンドユーザーにも、満足のいくサービスを提供することにある。それを実現するには、ユーザーのコンピューター1つよりもはるかに多くの処理をこなせることから、サーバーの力を借りることが最も手近な手段である。
 クラウドコンピューティングは、ソフトウェア、プラットフォーム、インターフェイスの3つの別々のアイテムを、1つのサービスとして提供することが典型的である。一言にクラウドコンピューティングといっても、たくさんの種類があるとされるが、その中でもOpenStackが得意とするのは、「 Infrastructure as a Service (IaaS)」と呼ばれる分野だ。
 infrastructure=インフラが整っている と呼ばれる所以は、OpenStackがアプリケーションの運営に必要な構成要素を、すぐさま追加・変更することに長けているため。そのために必要な「プラットフォーム」がきちんと用意されており、開発者の側からすると、作り上げたソフトウェアを安定してエンドユーザーに配信することができる。
 

  OpenStackの構成要素(パーツ)とは

  OpenStackは多種多様な動くパーツで構成されている。オープンソースにするかぎり、開発が簡単になった方がよいからだ。パーツを追加する感覚で、ソースコードを書き換えることが可能なため、ここの一部分だけを変更したいという開発者の要望に応えられる。
 開発をさらに円滑なものにするためには、その構成要素にもある程度の分類が必要である。複数のOpenStack開発コミュニティが話し合った結果、OpenStackの”コア”となる構成要素は9種類に分類されることになった。以後、この9種類の構成要素が、各コミュニティでOpenStackを開発する際の標準規格となっている。
 

  Nova  OpenStackを構成する第一演算エンジン。大量の仮想マシンの展開と管理、その他処理タスクを取り扱う。

  Swift  オブジェクトとファイルを管理するストレージ・システム。それぞれのファイルや情報のかけらに違う識別子が与えられるため、開発者側は確認・参照が簡単に行え、OpenStack側も情報をどこに収容したのかをすぐさま判別できる。従来のディスクドライブに保管されるファイルシステムより、情報の確認・参照がより簡単になる。
 スケーリングが簡単で、開発者はソフトウェアに割り当てられたシングルシステムのキャパを気にする必要がない。なおかつ、システムにデータのバックアップを取らせることも可能で、マシンの処理やネットワーク接続が失敗したとしても、データの損失を防ぐことができる。

  Cinder  ブロックストレージを担う構成要素。これにより、従来のディスクドライブの特定の場所を指定してアクセスするという処理に対応できる。従来のファイルアクセス方法も、データアクセスのスピードに関しては、おそらく重要な部分を担うことだろう。

  Neutron  構成要素のネットワークを提供する要素。OpenStackの構成要素同士を伝達させ合いながら、迅速かつ効率よく配備することが可能。

  Horizon  OpenStackのダッシュボード的役割。OpenStackのグラフィカル・インターフェイスの役目しか持ち合わせていないものの、OpenStackがどのように動いているかを、利用者に「見せる」役割は重要だ。開発者がAPI以外で、OpenStackの構成要素にアクセスするにはここを経由する。他にも、ダッシュボードからクラウドの動向を見たり、必要とされるメンテナスなどを仲介するなど、システム管理者に必要な機能も搭載されている。

  Keystone  OpenStackにIDを識別する機能を与える。OpenStackクラウドに所属している全ユーザーのリストになることが本来の役目だが、クラウドの特権ユーザーもリストアップできることから、全てのサービスを関連付ける役割も担う。開発者はこのKeystoneを介すことでユーザーのアクセス方法を簡単に決定することができる。

  Glance  イメージ・サービスを担う。ここでいう「イメージ」とはハードディスクにあるイメージ(あるいは仮想コピー)のことである。Glanceはこれらのイメージにテンプレートを与えることで、新しい仮想マシンにOpenStackを展開する作業を効率化する。

  Ceilometer  サービスの利用状況を測定する。クラウド・ユーザーに支払い請求をするには欠かせない機能だ。ユーザーがシステムのどの構成要素を使用しているかを計測することも可能で、よく使われる機能がどれかを調べられる。

  Heat  OpenStackの構成要素を編成する。アプリケーションに必要不可欠なリソースが何かを定義することで、クラウド・アプリの必要条件がわかるようになる。開発者には役立つ機能だ。クラウド・サービスを運営していく上で必要な基盤を管理するのに役立つ。
 

  OpenStackの利用者は

  これまでの文章を読めばわかるとおり、主なユーザーは、業務上クラウド環境を必要とする人たち、あるいは団体である。ユーザーは今後ますます増加することが見込まれている。

  OpenStackの入手と開始方法

  OpenStackを一度試してみたいといういう方は、 TryStackというサイトを当たってほしい。
 TryStackは、物理リソースに悪影響を与えずに、OpenStackの機能を使うことができる。アプリケーションをサンドボックス環境で試験運用することから、OpenStackがどのように動き、またどのような調整を施せばアプリをよりよく使えるかの指標になるだろう。

  このサイトでは毎月、OpenStackの最新の使用方法やヒントなどを掲載している。ぜひチェックしてほしい。

  OpenStack開発チームは常に協力者を募集している。興味がある方は、OpenStack財団に参加するか、こちらのガイドをご覧いただきたい。
 

 OpenStackの開発を詳しく知るには

  OpenStackの開発は、複数の企業によって行われている。組織間で認識に差がある面もあり、次の開発方針がどれなのかを断言することは少し難しい。参考ばかりに、 当サイトのページをいくつか紹介する。OpenStackのこれからを判断するヒントになるだろう。エンドユーザーの方も、開発者の方もぜひチェックしてほしい。

 

 

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更新日:2017-07-04 22:25:28 Hnoss 0  del.icio.usに追加   はてなブックマークに追加   twitterに投稿   facebookでshare
[ 原文 ] https://opensource.com/resources/what-is-openstack Creative Commons License この作品は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
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