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ガザ:津波が街を襲ったかのようです・・・ / サファ・アブデル・ラフマン=マディ

私はサファと言います。ゼーナ、ヤスメーン、レーナという3人の娘を持つ母です。今はラマッラーに住んでいますが、ガザの出身です。この手紙は日曜日(2014年7月13日)の夜に書いています。この日は、長い、血塗られた一日----ただしこうした日はたくさんあります----でした。皆さんに、ここパレスチナがどのような状況にあるか、そしてガザに住む家族が私に伝えたガザの様子を知っていただきたいと思います。

そして、皆さんに助けをお願いします。

1994年、18歳のときに私はガザを離れました。ビルゼイト大学で学ぶためで、ちょうどオスロ合意の1年後のことでした。今年私は38歳になりましたが、イスラエルによるパレスチナ占領は今も続いています。

私は2002年に結婚しましたが、結婚式に私の両親は出席できませんでした。長女は今9歳になりますが、ガザに住む祖父母には一度も会ったことがありません。ほとんどのパレスチナ人がそうですが、西岸とガザを行き来するための許可をイスラエルが出さないためです。

この3月、父が重い病気に罹ったため、ようやく両親を訪問する許可が出ました。ガザ訪問の許可は1週間だけのものでした。一緒に連れて行くことができたのは、まだ5カ月だったレーナだけでした。3人いる娘のうち、1人だけだったのです。

9年間で、たった1週間。

このような難しい状況で暮らしているのは私だけではありません。何千というパレスチナ人が家族や愛する人と離れて暮らしています。分離壁、そして持っているIDによる分別のせいです。パレスチナ人は、ガザ、西岸、エルサレムのIDを持つ人に別れ、それぞれの地区間を移動するためには、イスラエル政府からの許可が必要になります。そして、ほとんどのパレスチナ人は移動許可を得られません。理由は実際にはわかりませんが、いつも、許可申請は「治安上の理由」で却下されるのです。

この8日間、ガザは、イスラエル占領軍により大規模な攻撃を受けています。あらゆる種類のミサイルや兵器が使われています。死者数は170人を超えましたが、そのほとんどは民間人、子ども、女性です。負傷者は1000人を超えています。何百もの家が爆撃されました。ガザから発信される写真は恐ろしいもので傷ましいものです。わずかでも同情心があれば、犠牲者に同情せずにはいられないと思います。

毎晩、朝になればこの狂気が終わっていることを期待して床につきます。

電話が鳴るたびに、家族について悲報を聞くことになるのではないかと心臓がどきどきします。今のところ、家族は無事です。家族は3階建ての家におり、両親は1階に、2階と3階を兄弟2人の家族が使っています。

爆撃と大規模な銃撃のために、別の場所に住むもう一人の兄弟も含め、ガザにいる家族全員がいっそうの安全を求めて両親の家に集まっています。その方が安全だと期待しているだけかもしれませんが。生きるにしても死ぬにしても一緒の方がよいと行っています。先日、隣人も両親の家に避難してきました。隣の家が爆撃の対象となるので撤退するように言われたため、怖くなって避難してきたとのことです。

毎日、ニュースを聞くために、何度も家族に電話します。彼らは安全で気を強く保っているふりをしていますが、声には恐怖と不安、苦しみ、無力感が宿っているのがわかります。とりわけ、何が起きているのか、どうして攻撃されているのかわかっていない小さな子どもたちの声を聞いて打ちひしがれています。

母は、まるで津波が街を襲ったようだと話しました。これがもし津波なら、たぶん国際社会はすぐに行動を起こして罪のない命を救っただろうと思わざるを得ませんでした。

イスラエルが、家族全員と子どもたちを殺すことで、自衛しているというのがどういうことかわかりません。占領者であるイスラエルに自衛の権利があるというのであれば、被占領者である私たちに同じ権利が否定されるのはどうしてでしょう。20年以上にわたる交渉のあとで、独立国に暮らせないのはどうしてでしょう。イスラエルが65以上にわたる国連決議を破っても批判されないのはどうしてでしょう。どうしてイスラエルは入植地を増やしているのでしょう。イスラエルの責任を国際法のもとで問うことがほとんど不可能なのはどうしてでしょう。アメリカが、イスラエルが責任ある行動を取っていないことを見ようとしないのはどうしてでしょう。何百人もの民間人を殺すことが責任ある行動であると見なしているのはどうしてでしょう。

いつになったら、私の娘たち皆が祖父母に会える日が来るのでしょうか。

問いはたくさんありますが、答えとして考えつくのは一つだけです。アメリカは、パレスチナに平和と正義を実現することに関心がない、ということ。

アメリカ政府は、イスラエル政府と同じくらい、パレスチナ占領に関わっています。アメリカはイスラエルに武器を提供しています。イスラエルを支援し、イスラエルがパレスチナ人に対して加えている残虐行為とジェノサイドを国連安保理が非難することを妨害しています。アメリカがイスラエルの継続的な人権侵害に対して強い態度に出たとき、そしてそのときにのみ、状況は変化するでしょう。

そしてそのためには、正義を信ずるアメリカの人々、とりわけアメリカのユダヤ系の人々が、アメリカによる無条件のイスラエル支持をやめさせることが必要です。

今夜も、私は家で床につきますが、心はガザの人々とともにあります。パレスチナとイスラエル双方の物質的・人的喪失を見るならば、どのような立場を取るかは皆さんにも明らかだと思います。

そして、行動を起こしたくなると思います。

どうか、この攻撃とその根本原因----ユダヤ人の命の方がパレスチナ人の命よりも価値があるという考え----を批判する「平和を求めるユダヤ人の声」の公開状に署名してください。今週、イスラエルの新聞ハーレツ紙とJewish Daily Forward紙に広告を掲載する予定です。皆さん一人一人の名前が重要です。

占領下パレスチナから

サファ・アブデル・ラフマン=マディ

サファ・アブデル・ラフマン=マディはパレスチナYWCAの「若い女性のエンパワメントと生計」プロジェクトのマネージャ。

  
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更新日:2014-07-17 17:55:02 kmasuoka 10  del.icio.usに追加   はてなブックマークに追加   twitterに投稿   facebookでshare
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