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脅かされるデジタル時代の読者のプライバシー

 

 

 ジョアンナ・キャボット著

 今週のGuardian誌に読者のプライバシーに関する興味深い記事が掲載された。大多数の電子書籍の読者は、この問題について考えたことがあるだろうか。

AmazonやKoboやSonyが保持しているかも知れない顧客のプロファイル、つまり、彼らが何をいつ購入したのかといった情報が、ほかの誰かにとって価値があるだろうなどとは、考えてみたこともなかったに違いない。

 

そして、もしも彼らが、その価値を知ったならば(私自身Amazonの推薦システムは、役に立つし、驚くほど正確だと思っている)、この情報をAmazonが蓄積するやいなや、 ひろく共有される可能性があるといったようなことは、彼らの脳裏をよぎるのだろうか。   

 記事は次のように指摘している:

"書店や検索エンジンは、最も有名なのはAmazonやGoogleであるが、今や、私たちの読書習慣に関する驚くほど詳細な情報を収集することができる。すなわち、私たちが何を購入したか、何を見たか、1ページにどれだけの時間をかけたか、さらに、電子書籍に書き込んだメモすら知ることができる。それは、書店が誰かを雇って、あなたについてまわらせ、あなたが手に取ったすべての本をメモし、そのあと、あなたが家の中で購入した本を読んでいる間中、あなたの隣りに座っているのと同じことだと、(この種の問題に取り組んでいる)運動家たちは皮肉ってきた。"

記事では、いくつかの州において、警察や政府が読者のプロファイルを得るためには、裁判所の命令を必要とする動きのあることが述べられている。そして、それは最初の良いステップである。しかしながら、警察や政府の専門家たちが、この種の情報を適切な状況で用いられるよう訓練することが必要となっていることもまた、注目に値するだろう。それはちょうど、ギャングやドラッグや、時とともに進化し変化し続ける他の社会問題のために、彼らが訓練を必要としてきことと同様である。

以前、Guardian誌で報じられたRizwaan Sabirの事件について考えることは、もちろん、重要である。彼は、2008年に、ノッティンガム大学の26歳の大学院生であったとき、テロリズム対策に関する大学での研究の一環として、アルカイダの訓練マニュアルをダウンロードした後、不当に逮捕され、7日間拘束された。彼の行為は合法であるし、その資料は犯罪のために利用された訳ではない(彼は最終的に警察から謝罪と2万ポンドの補償金を受けた)。一方、AmazonやKoboが私に与えている権利、たとえば、私が他の人々のために電子書籍をダウンロードすることを許可していることも注目に値する。 

私の母と私のボーイフレンドは、私のアカウントが登録されたKoboを持っている。彼らが本を欲しいときは、私が彼らのために本を買っている。法的には、私は一切ルールを犯していない。一定数のデバイスに自身のアカウントを登録することは許されており、私は実際にそうしたのだ。そして、それらのデバイスを、私自身が使用していないことは重要ではないだろう。母やボーイフレンドの選ぶ本が、私の強い関心を惹くことはないので、一旦、それぞれのデバイスに本をダウンロードしたら、私がそれらを再び見ることはない。しかしながら、それらの本は私のプロファイルの一部となるのである。もしも、私がその事実について弁護しなければならなくなったとき、警察は私を信じてくれるだろうか?

 

私の恋人がホームシックにかかって、Netflixでホロコーストのドキュメンタリーばかりを観て時間をつぶしていたことがあった。それ以来、我が家の「あなたへのお薦め」画面は、以前とは全く違うものになってしまった。 Netflixが映像を推薦していると考えている「あなた」とは、実際には、複数人の家族なのである。今のところ、AmazonやKoboやGoogleはそれらを区別する手立てをまだ持っていない。私の分と、彼の分、それからときおり家にくる子ども達の分それぞれに その場で別々のユーザ・プロファイルを作っておくことはできない。その結果、私は観たくないにも拘わらず、Netflixは、私がホロコーストのドキュメンタリーやアニメの「ドーラといっしょに大冒険」を観たいと考えるのだ。

Koboアカウントについても同様である。私は有名なコメディアンの回顧録だとか「Fifty Shades of Grey」( E. L. Jamesによる官能小説)について、ほとんど関心を持てない。私にとって、これらの本との関わりは、他人が読むために、その代金を支払ってあげるというだけである。それらは実際には私のものですらないのに、なぜ、私がその本を持っていると判断されなければならないのだろうか?

ある意味で、インターネットは、いまだ新たな開拓地であり、そこでのわれわれの振るまいに関する権利や義務もまた、いまだ揺籃期にある。ここには、若干のバランスが必要である。われわれには、より良いプライバシーに関する選択肢が必要であろう。Facebookのように、利用者に尋ねることなく、プライバシーポリシーを変更し、それをデフォルトとするようなやり方、いわゆるオプトアウト方式は、非常にこわい。しかしながら、われわれはまた、オンラインベンダーが、より頑健な管理オプションを提供してくれることを必要としている。

われわれは、優れたペアレンタル・コントロールを備えた電子書籍のエコシステムを必要としている。それは、たとえば、子どものためにコンテンツを購入した後、子どもが自分のアカウントを開設できるだけの年齢になったら、そのコンテンツを子どもに開放できるようなものである。われわれは、もしも法律によって要求された場合、Amazonが利用者に関するすべてのファイルを引っかき回して調べたりすることなく、いくつかの情報だけを共有することができるようなシステムを必要としている。そして、われわれは、警察職員がデジタルエコシステムがどのように機能するかについて訓練を受けることを必要としているのである。

私は、デジタル時代のプライバシーポリシーが今後、どのように発展していくかに関心を持ち続けるだろう。そして、みなさんもそうすべきではないだろうか。

【The original articles are copyrighted in the United States of America by North American Publishing Company. They are used with permission from the Company.
英語原文はアメリカ合衆国においてNorth American Publishing Companyが版権を保有している。本翻訳はNorth American Publishing Companyの許可を得て翻訳公開するものである。】 

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更新日:2012-09-18 22:38:23 ikep 3  del.icio.usに追加   はてなブックマークに追加   twitterに投稿   facebookでshare
[ 原文 ] http://www.teleread.com/legal/reader-privacy-under-threat-in-the-digital-age/ 原サイト(http://www.teleread.com/)から、同サイト上の記事については、著作権表示を明記した上で「みんなの翻訳」サイト上で翻訳公開する許諾を得ている。
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