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「みんなの翻訳」は情報通信研究機構多言語翻訳研究室と東京大学図書館情報学研究室による共同プロジェクトであり、三省堂と国立情報学研究所連想情報学研究開発センターが開発に協力しています。
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謝辞
2012年2月8日
【2011年12月、野田佳彦首相は「収束宣言」を出しました。あまりに馬鹿げた宣言だったのですぐに実質上撤回されましたが、その後、いろいろな経緯から、隠蔽されていた「福島第一原子力発電所の不測事態シナリオの素描」(2011年3月25日付・近藤駿介)も、藤崎良次さんの情報開示でネットで手に入るようになりました。ここで引用の範囲内で紹介するジャパン・タイムズの記事は、田坂広志氏(多摩大学教授・内閣官房参与として管直人政権のもと原発事故の対策にあたっていた)の言葉を中心としたもので、日本のメディアでも既に紹介されています(たとえば日経ビジネス「「原発事故の最悪シナリオが避けられたのは“幸運”に恵まれたからです」今、戒めるべきは「根拠の無い楽観的空気」」)。しかしながら、「燃料棒の危険性」などは、危機に冷静に対処することを求めていくために多くの人が知っておくべき重要なことだと思いますので、ジャパン・タイムズ紙からあえて日本語にしてみます。田坂広志の関係する著書に『官邸から見た原発事故の真実 これから始まる真の危機』(光文社新書)があります。】
「(危機は)パンドラの箱を開けたばかりのところと言えるでしょう。」原子力工学の博士号を持ち、現在は多摩大学教授である田坂広志氏は、ジャパン・ダイムズ紙のインタビューでこう語った。
彼は、3月25日に原子力委員会が秘密裏に準備した最悪シナリオを目にする立場にあった一人である。このシナリオはのちに政府が握りつぶしたと言われている。
このシナリオによると、メルトダウン危機における最大のリスクは原子炉そのものではなく、その上に置かれた使用済み燃料プールであり、特に、1500の核燃料集合体が入った4号炉のプールだったと田坂氏は言う。
1号炉から3号炉までと違い、4号炉では定期点検のため3月11日の災害時に運転は停止していたため、メルトダウンは起きていない。しかしながら、原子炉の外にあるプールには燃料棒があり、冷却水は危険なレベルに低下した。
さらに、3月15日、水素爆発で建屋の上部が吹き飛ばされたため、燃料プールが外部環境に直接露出したことが、危険をさらに高めたと田坂氏は指摘する。
【日経ビジネス記事の副見出しにもなっていますが、今、「根拠のない楽管的雰囲気」を厳に戒めるべきと田坂氏は指摘しています。
著書『官邸から見た原発事故の真実 これから始まる真の危機』の目次は次のとおり。
◎第一部 官邸から見た原発事故の真実
◎第二部 政府が答えるべき「国民の七つの疑問」
第一の疑問 原子力発電所の安全性への疑問
第二の疑問 使用済み燃料の長期保管への疑問
第三の疑問 放射性廃棄物の最終処分への疑問
第四の疑問 核燃料サイクルの実現性への疑問
第五の疑問 環境中放射能の長期的影響への疑問
第六の疑問 社会心理的な影響への疑問
第七の疑問 原子力発電のコストへの疑問
◎第三部 新たなエネルギー社会と参加型民主主義
光文社新書、819円。】
引用の範囲内での翻訳公開。
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